スカートの中を覗く先生

　大手新聞社の日本語版のウェブサイトに、先日、スカートの中身を見て（見ようとして）つかまった大学教授がらみのエッセイが載っていた。

「とはいえ、植草氏の心理も私にはよくわかる。むろん、彼は罪悪感というものを備えているし、それがいかにリスクが高い行動かも理解している。だから、やめられないのだ。」

「小手先の微妙な使い方一つで、地獄を見るかもしれないとい　うスリルが快楽なのである。日々の暮らしの必要悪としての道　楽……それは酒や煙草（たばこ）や博打（ばくち）に限らない。ミニスカートの中を覗く行為もまた道楽のひとつなのである。それは高度情報文明における狩猟である。獲物は下着だったり、肉の感触だったりする。」

例えば、これが他の犯罪だったら・・・・。放火とか、強姦とか。許されないエッセイだし、たくさん文句がくるだろう。
壁の落書きとか、密かに「放課後の学校に」、生徒が忍び込んで窓ガラスを割るみたいなことだったら、この論調でも大丈夫だろう。スカートのなかを手鏡をもって覗くって行為の世間の扱いがわかる。

でも、どんな犯罪でも、その根源にあるものは普通の人が持つ欲求や気持ちで、ただその表れ方が許されないものであるだけだと思う。でもそれを公の場で言えるかどうかは、事件の内容によるだろう。

このエッセイを載せるべきではない、とかそういうことではなくて。不愉快に思う人がいたっていい内容だ、とちょっと思った。