駅で父の昔の部下に偶然あった。今でも家族で親しく思っている人なのでびっくりした！

なんで、この駅で、どうしてこのタイミングで！

お寿司のようなものを食べる。本当においしい。鮎。カニ味噌。刺身。うに。絶品。

父が甘いものを食べたいと言い出す。なぜかスタバでフラペチーノを。この夏初の抹茶フラペチーノ。ああ。美味。

父が今度は夜景が見たいと言い出す。高いビルの上に行くことに。美しい。ディズニーランド、葛西、多摩川の花火が見える。

いい気持ちになって、花を耳につけて歩く。直髪、黒がみ、トロピカルなスカート、日焼け肌な私は、妙に花があってしまう。いいのか悪いのか。

案外東京の夜景が美しかった。

ボストン美術館に行った。大きすぎてぜんぜん回れなかった。

すばらしい、と思う。ハーバード大学付属美術館もそうだったけれど、展示の方法が丁寧なんだと思う。

着物の展示もよかった。ここにあるいくつかのものを見ると、昔のデザインはシンプルで、むしろモダンな感じがした。それとも、私が振袖しか知らないからそういうふうに思うのかしらん。

展示物に柵がなく、柱はきちんと立っている。柱の頭の部分は柱の高さに置かれている。休憩のための椅子がきちんと展示に合うように置かれていて、壁のデザイン等も展示内容によってちがう。

そしてボストン美術館は、人を呼び寄せるようにしているみたい。映画館があって、フェスティバルをやったり、庭園に生演奏のジャズをして、アルコールを売ったり。年間会員券があって、その人達用のラウンジがあったり。

人生でこんなゆっくり美術館を見たのも久々だった。

沖縄に、無数の「ーーパーク」やらテーマパークがあった。

やめたほうがいいと思う。もうテーマパークを作るのは。確かに雇用、建築のための産業、広告とか忙しくなるしお金が回るし、地元経済のためにはいいのかもしれない。もしくは、補助金の成果を測る何かが必要なのか。

でも、それは絶対長続きしないと思う。今、人を面白がらせたりするという点では、大抵コンピューターの作り上げるものに打ち勝てない。中途半端ではだめなのだ。建物なら、数々の城跡のように100年はもつだろうものを作り上げるべきだろう。

唯一人を真に感心させられるのは、こんなに頑張っても、何をしても打ち勝てない自然という存在なのではないか。

なんとなく無数のテーマパークをみて哀しかった。

そして、宿泊先で出会ったおじさんに北にドライブに行くといったら、あそこには何もないよねえ、自然しか、とも言われた。

でも、このテーマパーク、パック旅行というシステムが続く限り、維持されることは確かだろうが。

母とオバが帰る日に、親友Sとその同僚達が沖縄にやってきた。彼らは学会のために来たのだった。

最初空港であった時は心臓がドキドキした。彼らが日本にいる事実が私にとってなんだか変なのだ。こっぱずかしいというか。レンタカーを借りて、チェックインして、なんだかんだすごーい時間がかかった。1時半についたのに、すべて終わったら4時過ぎだった。それからシャワーをあびて、いざ公設市場2階へ。そこでお座敷に座ってご飯を食べた。みんな大喜びでよかった。私の英語と日本語の二重人格が恥ずかしかったけれどなれたらなんとか。

沖縄国際通り、もったいない気がする。同じようなおみやげやさんばっかりで、あれじゃ儲けがあまりないし、美しくないだろうと思う。日本人も外国人も観光地慣れしている時代。"おみやげものやさん"っていうのは・・・、と思う。おみやげをバカバカかう時代でもないだろうに。安い泡盛のバーとかがあったら儲かるだろうと思うけど。

母とオバと。このメンツでこの前旅行したのは、20年位前。その時は、八ヶ岳に行った。

大雨だったこと、セミの脱皮を見てて夜中になったこと、いとこが"ドレッシング"という言葉を使って私の父にかっこいいなあ、といわれてたこと、おじさんが鼻ちょうちんをネタに私といとこを笑わせたことを思い出す。懐かしい。

今回も大雨。沖縄130年ぶりの豪雨とかいわれていた。かわいそうな母とオバ。私には沖縄もパースとそんなに変わらないけれど、彼女達にとっては青い海、と空なはずだったのに。気の毒に思った。どしゃぶりで、お城跡にも入れなかったりして。それでも、遠くまで行ったり、楽しかったと思う。

美ら海水族館、圧巻だった。
サメや小さな魚が一緒に泳いでいる水槽、そして去年実際に一緒に泳いだWhaleShark やマンタがいるのにはびっくりした。それ以外にもとてもよくできていた水族館だった。もう一度いってもいいなあ、と思う。

ナマケモノの私は、Perthからフェリーで30分の島、Rottnessに旅に行った。1泊2日で、親友とその同僚と。男の子3人と私。

男の子らしく、舗装した道は選ばず、人々が選ぶレンタル自転車も載らず、藪の中、浜辺、崖を歩く歩く。あるくあるく。アルクアルク。2日間。そしてホステルに宿泊。

女の子と思われてないのか、何なのか嫌だったら言うでしょ、っていう態度が心地よかった。一応目の端でチェックしつつ。
女子校育ちのせいか、女の子がよわっちいのは間違っているって思っているところがあって、あからさまに女の子だからという理由で心配されるのが苦手なのだ。

心配されないから、そして彼らがわがままだから文句も言えるもの。

もう本当に、最高に美しかった。誰もいない白い砂浜、幾重もの青にわかれる海、空、白い波。その有様は私には書き表すことができない。そしてばかみたいに歩いている自分達。笑ってしまう。こういうバカしかしなそうな旅は自分勝手で体力のあって泣き言を言わない人々と一緒にするに限る。トカゲ1つに大騒ぎし、フグを見ては喜び、誰の足が大きいかどうかで遊び、突然寝る。そしてトランプ。

ちょっとウケたのは、島に一軒しかスーパーがないから、食料を全部持っていこうと誰かが言って、本当に全員が昼、夜、朝、昼と4食分持ってきたこと。そして、3食サンドイッチに朝ごはんはオレンジという組み合わせの私に比べて他の男の子達がきちんと食事を持ってきてたこと。メニューも考えて。おやつとか野菜とか持っていくことまで私には考え付かなかった。

でも、さすがに日射病で昨夜は10時間寝た

今朝何人かにいい週末だったみたいね、と言われた。

北に1200KM(往復2400KM)週末をかけて車(!!)で旅をするという企画に誘われた。いつもの親友とその同僚の例の仏人物理学者とその他数名に。遊んでばかりだしなあと思いつつも、でも、行きたい気持ちは満々。

なかなか行くチャンスもないしなあ。女の子だけで行くたびにしてはちょっとWild すぎる気もする。あと、日本語の授業が重なりそうだし。

行きたいなあ。

でも、行っていいのだろうか？そんな逆ハーレム状態の旅行に。
例え私が今10年弱ぶりくらいに、気持ちも体も事実としても色恋沙汰に興味がない時期だとしても、相手がそうとも限らないし。かといって何かしそうな人々とも思えない。同性集団で人生の大半を過ごした私には、むしろ、下手に混在しているよりは楽には楽なのだが。

それに、パース近郊の奇岩のあるピナクルズへ女の子達と行ったとき、彼女達が「ただの岩じゃーん、つまらない。」と口々にいったのに、ショッピングに毎週行くより何百万倍もすばらしい経験だ、と思った私はなんだかな、って思いをしたので、いつも地球の美しさとその神秘を語っている物理学者との旅は楽しいには楽しいに違いないのだが。

か、といってもなあ・・・いろいろ面倒なのはイヤだしなあ。

はあ、といいながら3日目終了。

お茶の時間はもうどうしようもなかったけれど、それでもいいとしよう。ある発表者の方は、もうどうしようもないほどテーマが似ていて、彼女の過去の発表要旨を送ってくれるといってくれた。嬉しい。こういう好意を無駄にしないようになりたい。

もう最後の発表はわからないのがわかっていたので、帰ってきた。近くのタバコくさいベトナム料理屋さんで、この日最初で最後の食事としてマレーシアの麺を食べた。お菓子をお茶の時間に食べていたから、おなかが空いていたわけではないのだが、力が出ないというかんじだった。道すがら前から欲しかったすり鉢を見つけてその安さにひかれて思わず買った。飛行機は何も出ないVirginというのを言い訳に、空港で体と脳が求めていたアルコールを口にする。さっき食べた麺よりも高いんだよ、と説得を試みたけれど失敗した。何が何でもアルコールといった気分だった。

一杯のワインだったはずなのに、酔いが廻ってなんだかふわふわしながら、搭乗口へ。よーし、これで機内で爆睡と思ったが、飛行機が40分ほど遅れたためにロビーで爆睡。おかげで機内では最初の3時間目がさえわたってこまってしまった。

こうやってみると、ヤケ買い、ヤケ食い、ヤケ酒をしてたってことに気付く。学会の会場を後にした時「こんな惨めなら、もうやめてやる、こんなこと」と言ってみた。でも、その時気付いた。あまりにもその言葉の説得性のなさに。本当のところで思ってないから、真実味を持って訴えてこなかった。やめてやるも何も、何もはじめてないじゃん、って感じだったからだ。

学会を昼抜け出して、まちにいってみた。

やっぱり、大きい。人が溢れていた。そして、働いているかんじの自信に溢れた人々が多い。肩で風をきるようにしている。歩く速さが早い。私の感じでは横浜と大手町をあわせたようなところだと思った。おきまりのオペラハウス前で写真をとってシドニーを満喫。

もしも、機会があって将来オーストラリアで職を得ることがあったら、多分パースよりもシドニーを選ぶ。学生である今は、パースでも十分だし、シドニーにいたらお金の無さばかりが気になるからこのままでいいが。

学会では、日本人の発表者とお話する。それ以外にも2つおもしろい発表があった。早速その方のHPを見てみた。ふむ。すごいひとだったらしい。こういうふうに新たなものにアクセスできるだけでも来てよかったとしよう。それにしても自分の無知がこういう場所では際立って悲しくて、さびしくなる。これでいいのか。私。くだらない知識のみが増えていくのに。（たとえば学校のWEBメールはインターネットカフェ等からはアクセスできないようになっているので、大学の図書館を利用しようとか。）自信がないんだ・・・。来年戻ってきてみせる。きちんとした発表を携えて。

お昼は、ファーストフード、夜は抜かして、パースではできないコーヒー屋さんのソファーで夜読書をした。

一人旅の欠点は、きちんとした食事をとらないこと。一人でレストランに行くのも、というのと面倒になって安く上げてしまうので。それなのにお金はちょこちょこ減っていく。うむ。

帰ってきてすぐなんだが、今晩からシドニーに行く。学会の聴講。

行こうか行くまいかかなり迷っていたのだが、行くことにした。パースでは学問的刺激が少ないし、私は実は恥ずかしながら海外の学会に出たことがない。だから手順等を勉強することもかねて。

ああ、日本にいたのに名刺を作るのを忘れてしまって憂鬱。いろいろ憂鬱なことだらけだが。勉強。勉強。でも、こういうのは行った方が必ずいいのだ。家に居て進まない文献読みに鬱々とするよりも、まったく思いもしない刺激に出会うことの方が勉強になるから。

あと3時間後に空港に。そして、空港で1時間。空で4時間。時差があるためぎりぎり今日のうちにシドニー。バックパッカーに着いて、着の身着のまま寝て、明日は朝の9時から。おきれるか私。
楽しんでこう私。