たまには悩ましげに、って全然だ。色気も何もない・・・

今日、オフィスメイト(オーストラリア人60代)と朝の挨拶をして、明日教えることになっている会社の話をしていたら、突然、

「あなたの気分を害すつもりはなくて、助けようと思っているんだけれど、ちょっとアドバイスしてもいいかしら?」

と言われた。これは、大変だ、っと一瞬たじろぐ。

「君はとてもいい人だ」といわれたら、絶対別れの挨拶だし、
「傷つけるつもりはない」っていうのは傷つくことを言うっていう前触れだ。

だから、覚悟を決めた。

そうしたら、彼女はなんと
「英語を話す時にもうちょっとはっきり上唇を動かしたほうがいいわよ」っていったのだ。

オーストラリア人はあまり上唇を動かさない。だから、意識していた。どちらかというとアメリカ英語のアクセントを持っている私は、あら、アメリカ人の先生に習ったの?とか言われ続けてきた。反米感情の満ち満ちているこの地でそういわれるのがなんだかあんまり嬉しくなくて、努力して寮の周りの若者の英語を真似してきたが、結局全然だめだった。いまだにわからないことが多い。できるのは、ERをアーと舌を使わずに子音の勢いに任せて発音することだけだ。それと、なるべく上唇を動かさないこと。前歯を全開にして、話すのだ。

彼女に、なるべく人々の真似をしてるんだけど、と言ったら、
「誰も言わないけど、公認の事実として唇を動かさないで喋るのは、low educatedの証拠なの。オーストラリア人は特にその傾向があるけど、あなたはまねしない方がいいわよ」と教えてくれた。

なんとありがたい助言だ。こんなこと誰も教えてくれない。たぶん、私が企業で日本語を教えていると言ったから、いつもの私を見ていて助言してくれたのだろう。とっても感謝した。ありがたい。ありがたい。日本語では東京語でならあらゆる使い分けができても、英語だとそういうわけにはいかない。そして、どこにも書いてないから。

午後中彼女のために働いてしまうほど、そして、昨日から一転していい日になった。

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