クラスの後、いつもくだらないことを含めていろいろ聞いてくれるムードメーカーの中国系インドネシア人の学生が、offensiveな意味でなくてだけれど、質問していいか、と言ってきた。

歴史&教科書問題だった。日本は、どうアジア侵略の歴史を教えているのか、というのが彼の聞きたいことだったらしい。彼は、口がうまい。その辺は、こちらの傷つかないように言ってくる。

私は、以前この話題で、北京のお茶屋さん(なんていうのだろう。お茶を売っているお店。)で、1対夫婦(+聞き耳を立てる店中の外野)で会話をしたことがある。年号や地理についてはあまり詳しくないが、それでも、平均よりは(どの集団かにもよるけれど)この年代の歴史をよく知っていると思う。北京では盧溝橋も行ったし、抗日記念博物館にも行ってきた。その北京での会話は、隣に座った夫婦と世間話(主に筆談)から始まり、北京の有名どころ(紫禁城等)に行ったか、徐々に盧溝橋に行ったか、歴史を知っているか、南京大虐殺を学校で習ったか、にトピックが移った。彼らは、決して攻撃的でなくて、私の話をよく聞いてくれた。そして、私がそれらの歴史を知っていることにとても驚いていた。そして、外野があの日本人が南京がどーの、こーのと言っているのも耳にした。学校で習った、といったらますます驚いていた。そして、その後、彼らの娘の住所を教えてくれた。結局一度だけのやりとりで終わってしまったが、その娘の住所をくれたということに、私が知っていたという事実が大きかったということを感じて嬉しく思った。

今日も、教科書にそれらのことが載っているということ、日本の歴史教育では日本人のアイデンティティを強く駆り立てるような表現がそれほどなく、事実の羅列であるということを話した。(もちろん歴史を教えること自体にその作用はあると思うが)それが誤解を生む原因であるということも話した。

彼が最後に脈絡なく、中国系インドネシア人として生きるのは辛い、と言った。中国からも認められず、インドネシア人としても政府に好かれていないからだそうだ。

いつも彼女かわいいってなんていうの、とか、電話たのしかった、とか、日本語のswear wordsが知りたいとか言っている生徒の違う面だった。

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