玄米を炊く

2004年10月16日 日常
日本にいた時、発芽玄米を食べていた。私は歯ごたえのあるもの全般がだいすきなので、お気に入りだった。

こっちで一度玄米を買って食べたらあまりにも固かったので、それ以来やめた。が、発芽玄米が本当にただ、「発芽した玄米」だと聞いて、がぜんやる気が出た。それもほうっておけばいいらしい。

スーパーでbrown riceなるものを購入。タッパーに水と入れて、おき場所を考える。1.冷蔵庫、2.常温、3.温かいところ。

1.冷蔵庫だと2.3日かかるらしい。そりゃあ、寒くて、かわいそうな玄米達は芽が出るどころじゃないだろう、と結果が早くみたいだけなのに、親玄米派ぶって、冷蔵庫は却下。
2.常温。なんとなく、放っておくと捨てられたりしそうなので却下。
3.プロっぽいし、特別なことがしている気分が味わえるではないか。そして確実そう。結果が早くみたい子どもな私には最適だ。と、いうわけで部屋の明かりの下に決定。机の上のランプをタッパーに近づけておく方法だ。

タッパーのふたを微妙にずらす。

中学か何かで習った発芽の三大条件。水・酸素・温度・を確保した。

帰宅後、ランドセルもといリュックもおろさず、タッパーに直進。玄米チェック。本当に発芽していた。感動した。水には玄米が呼吸した空気の泡が出ていて、胚の部分がプクっとなっている。中には芽らしいものを出しているヤツもいる。かわいい。部屋中なんだか、みずみずしいにおいまでする。満足した。

玄米は、これ以上成長されても困るので、台所の棚の上に放置することにした。

ところが、それから2日間、私の部屋は玄米の「みずみずしい」匂いは消えていない。最初は「みずみずしい」と思っていたこの匂い、冷静になってみると豆乳の匂い、もしくは、ご飯を炊いて最初に蓋を開けたときの湯気の生っぽい匂いがするのだ。両方、私にとってはプラス評価よりの香りだからまだいいが、これは日本人以外の人にはつらい気がするのだ。

せっかく実験はうまくいったのに、次回からは部屋で発芽はさせられない、と悟った。
なんとなく自然の力を思い知った気になった。

そして発芽玄米は、やっぱりおいしかった。

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