Memoire of Geisha

2006年3月24日 日常
をみた。
設定や、彼女の表情や、着物の着方はともかくとして、
そういうのを差し引いたら、よかった。
私はシンドラーのリストやら、ラストエンペラーやら、トロイやらを英語で見て、文句を言わずにいたのだから、これに関してだけブツブツいう権利はないかな、と思う。

悲しい映画だった。
日本人以外がこの文化的な不条理さを越えて感動することができるのだろうか。”ダンナ”とか突然出てくるけれど、大丈夫なのだろうか。わかるのだろうか、などとも思った。

結局、ゲイシャの彼女は金で次々と買われ、
間接的には、好きな男に他の男と寝させられ、
それによってステップアップさせらて、
その男に届くように育てたられた、と読むこともできる。
別の意味で、その男の手の届くところに。
2人にはそれしか方法がなかった上に、将来も何もない。

日本語だったら、そこまで感じない理不尽さが、こうやって英語でフィルターを通してながらみると、ものすごいにじみでてしまう。それなりにいい映画なのだが、後アジがわるかった。

あとは桃井かおりがどこでも桃井かおりなことに感動した。主人公の彼女がある男に高額に買われた後に置屋に帰ってくるシーンの彼女の表情がとても微妙で複雑さ。女として悲しさを理解し、それでも祝わなければいけない事実と、大きな利益を持ってきた稼ぎ頭を迎える置屋のオーナーとして。

ああ、それにしても、悲しい映画。

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